チェーンケーブルの製造工程

材料切断

1.材料切断

製鋼メーカーから届いた丸鋼を、必要な長さに切断します。

 

予熱 700℃

2.予熱 700℃

切断した丸鋼を、チェーンリンクの形に加工するため、加熱を行います。
丸鋼全体が均一に加熱されるように、丸鋼を回転させながら加熱していきます。

 

曲げ加工

3.曲げ加工

加熱した丸鋼をチェーンリンクの形に曲げます。
1工程目でJ字に曲げ、2工程目でC字に曲げます。C字に曲げるとき、前に作ったチェーンリンクと繋げます。

 

フラッシュバット溶接

4.フラッシュバット溶接

C字に曲げたリンクの端面にフラッシュバット溶接を行います。
端面にフラッシュを発生させて加熱し、全体が溶融状態になったところで押込み、溶接を行います。
電圧・電流・時間など、リンク1つ1つのさまざまなパラメータをコンピュータで管理しています。

 

溶接バリ取り

5.溶接バリ取り

溶接で押し出した酸化物を含む突出した部分(バリ)を削り取ります。

 

整形及びスタッド入れ

6.整形及びスタッド入れ

チェーンリンクの形を規格寸法に整えます。
スタッド付チェーンの場合、スタッドはこのタイミングで挿入し、リンク環内に押し込んで固定します。

 

熱処理

7.熱処理

連続して焼入れ・焼戻しを行います。
一連の作業を連続して行うことによって、チェーン全体に均一な品質の熱処理を施すことができます。
この工程でチェーンの強度、靱性が決定するので、重要な工程です。

材料試験

8.材料試験

チェーン製造時に欠陥や疵がないかどうか、製造直後に一度確認します。
一部サンプルリンクを採取し、耐力荷重以上の荷重をかけて、チェーンが破損しないか超音波や磁気も用いて傷が無いか確かめます。(切断試験・超音波探傷・磁気探傷)

ショットブラスト

9.ショットブラスト

金属などの加工物(加工する物)の表面に細かい砂や鋼製・鋳鉄製の小球を吹き付け、表面を粗く削ります。

耐力試験

10.耐力試験

船級規則によって規定されている耐力荷重試験を行い、チェーンが変形や破損をしないか確かめます。

 

寸法検査・外観検査

11.寸法検査・外観検査

船級規則によって規定されている耐力荷重試験を行い、チェーンが変形や破損をしないか確かめます。

 

塗装又はメッキ

12.塗装又はメッキ

全ての検査が完了したチェーンは、塗装又はメッキ処理されます。

 

出荷

13.出荷

お客様の元へ出荷します。

 

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